校章
大正10年2月2日に校章が制定されました。
『伊小百年の歩み』に、「大正十年二月二日 帽章制定。東京市神田保坂堂ニ注文ス。一個七千余。」と記述があります。(P.68)
写真の校章は、旧校舎時代講堂の演壇テーブル中央全面に取り付けてあったものです。現在は、校長室壁面に飾ってあります。質感のあるレリーフで、歴史の重みが感じられます。
校歌
伊香保小学校の校歌は、制定委員会により、「他市町村にない優れたもの、誇りをもって歌えるのを…」という意気込みのもと、昭和46年に制定されました。
歌詞は、町を思う町民に呼びかけ庶民感覚で、作曲は、伊香保小音楽主任にという前提で取り組まれました。
遠藤氏は、学校を思い、次代を担う成長を念じつつ、伊香保の風土的を盛り込み、一字一句吟味し抜かれた平易な言葉となりました。
小沢先生は、みずみずしい感覚で歌詞をとらえ、それを調べに乗せて、軽快でしかも力強いメロディーで新しい校歌の型を備えたふしづけを完成させました。
◆作詞者のことば 遠藤力夫
山容美しい榛名山を始め、四方に、丘、峰、尾根、沢、川、湖等の雄大な自然を巡らし、この上なく恵まれた温泉郷、天下の伊香保。この地に生を享けた子どもたちは幸せである。
校歌の中にも「元気に学習」「はがねのように強くたくましく」そして「希望にもえて未来に向って無限にのびていく少年少女像」を歌いこんでいるのも、次代をになう少年少女群に大きな夢を托しているのである。伊香保発展の鍵をにぎるのは外でもないこの少年達以外には存在しない。地域父兄の大きな財産はこの子供達に外ならない。
作詞にあたって、できるだけやさしく、単純化し、誰にでも口ずさめる校歌、校歌を歌うことによって、おのずと、第二の故里伊香保小への愛着と、心のよりどころが形成できれば何よりである。
大きな可能性を秘めた伊香保小の無限の発展を念じつつ。
◆作曲者のことば 小沢維子
初めての教員生活に、期待と不安で胸をときめかし、就職して五年目。遠い温泉の街という観念が、いつしか、私の街と感じられるようになってしまいました。この度の伊香保小学校校歌作成にあたり、まだ研究も経験も未熟すぎる私のような者が、光栄にも作曲という大役を仰せつかり、その責任の重さにたいへんな戸惑いを覚えましたが、ここに、なんとか発表させていただくことになりました。未完成の完成とでもいいましょうか、まだまだ、もの足らないところばかりですが、伊小の子どもたちと、学ぶ、遊ぶ、笑う、涙ぐむ毎日の生活の中から、未来への限りない可能性と発展を念じて生み出したものです。
このような貴重な体験をさせていただいたことに深く感謝し、私の社会へのスタートの地伊香保を、この曲と共に、心の奥深く刻み付けておきたいと思っております。
(ともに『伊小百年のあゆみ』より)