伊香保とスケート
伊香保や榛名湖でスケートが行われるようになったのは明治の終りの頃です。1943(昭和18)年には明治神宮国民錬成大会のスケート大会が榛名湖で開かれました。戦後いち早くリンクを完成させた伊香保スケートやアイスホッケーの選手が練習に訪れるようになり、1983(昭和58)年1月26日~1月31日にはあかぎ国体の冬季大会でスケート、アイスホッケー大会が行われました。
平成29年には、伊香保リンクがオープンした。伊香保ロープウェイの山頂駅を降りたところに、400mの屋外リンクと室内リンクが2面あります。一般開放される日はわずかですので貴重な体験が楽しめます。是非、足を運んでみて下さい。
教育の中のスケート 「伊小百年のあゆみ」より引用
伊小児童を取り巻くスケート環境は多彩だ。スケートの指導は学校教育と社会会教育の両面から行われている。学校体育においてはスケート教室とクラブ活動として行われている。スケート教室は体育の授業として行うもので、全学年で実施されている。これは2時間を一つの単位として週1回、冬季の5~6週にわたって行われる。高学年になり、スケートに興味を持つ子はクラブ活動としてスケートクラブを選ぶ。これも週一時間の児童活動の中で行われる。さらに、27回に及ぶ伊小スケート大会が毎年実施されている(歴代記録は資料参照)。
社会体育におけるスピードスケートとアイスホッケースポーツ少年団には80名に及ぶ児童が参加している。(イランドスケートセンターではバッチテスト記録会・クラブ記録会・群栃対抗・県小学生大会が開催され、多くの児童が出場し活躍している。
しかし、このように恵まれた環境の中にも問題はある。一つは低学年の指導である。限られた授業時間とリンクまでの距離を考えると学校内にリンクがあればと思う。低学年の指導の場としてはもちろん、休み時間に気軽に滑れるリックは魅力的なものだ。もう一つは指導者の不足である。教師が学校・社会両体育を指導するにはやはり無理がある。地元の’選手の中から指導者が育つことが必要である。
いくつかの問題はあるが展望は明るい。先のインターハイでの大塚・深井・関君らの胸のすくような快走と活躍は子供だちと我々の脳裏に焼き付いた。58年の国体を控え、スケートへの関心はますます高まるであろう。インターハイで活躍した彼らは私の知る限り、おごった所のない明るく実に聡明な青年たちである。彼らが次代を担い、伊香保町の発展を担うことは疑う余地がない。彼らに続くたくましい人間の成長とスケートの老舗の復活を、私たちは教育の中のスケートとして実現させたい。 (小松 秀司さん)
スケート教室
伊香保はスケートの町であり、国体等で活躍した選手も数多くいます。本校は、「みんながスケートできる伊香保っ子」を目指して、スケート教室を行っています。本年度は、全校で3回実施する予定です。児童は、それぞれスケートの目標を立ててきました。スケート教室を支えていただく指導者は、伊香保育ちの保護者の皆様とベテランのコーチ陣です。教職員も事前にスケート研修を行い、スケート教室に臨みます。